カナダに渡り、語学学校・転校を経験した後、私はワーキングホリデーへ切り替えました。
それは決して「前向きな選択」ではなく人生設計が一度崩れた後に残された逃避的な選択肢でした。
本記事では、なぜワーホリに進んだのか、なぜ帰国してIELTSを独学しカナダに進学する道をえらんだのか、その意思決定の流れを整理します。

留学後半の現実|勉強への熱意の喪失
語学学校に通い続けても、自身が思うような英語力へと飛躍的には伸びませんでした。
授業内容は理解できる部分もあるものの、すでに「カレッジ進学」は現実的ではなくなっていました。
そして、私自身疲れ果ててもいました。成果の見えないゴールはやる気をなくし、無駄に過ごす時間やお金によって、更にやる気をなくすという負のループにハマっていました。
よって、私は合計9ヶ月通いましたが、2度あった短大進学のチャンスを断念しました。
ワーホリという選択|「逃げ」と「猶予」の境界
短大編入を諦め、ワーキングホリデーへ切り替えたの転校直後のことです。
当時の感覚は「バックアッププランがある」というものでしたが、今はそうは思いません。
それはバックアッププランではなく、判断を先送りするための逃避に近いものでした。
ただ帰国するというにはなんの経験も知識も得られておらす、このままではまずいとは感じていたので、結果としてワーホリを選びました。
最終的には楽天的な私の思いは、仮にワーホリがうまくいかなくても、「これが最後の自由な1年」、自分に残された自由時間として過ごすと決意しビザの切り替えの手続きを行いました。

ワーホリ初期の現実|仕事・孤独・不安定な生活
ワーホリに切り替えて最初の1ヶ月は、想像以上に不安でいっぱいでした。
仕事は簡単には見つからず、貯蓄はあるものの、先行き不安には変わらず。まして英語が上達するわけでもなく。
以下のような負のループに迷い込んでいました。
この時期の記憶は、今振り返っても曖昧です。 それほど精神的に余裕がない状態でした。
また、私はもともと外からは社交的に見られる一方で、内面はかなり内向的(自認コミュ症)です。
そのため新しい職場への環境に適応できるかどうかも不安要素であったため、焦燥感は日々感じていました。
仕事がようやく見つかる
何度も応募し、面接にこぎつけやっと手に入れた初仕事は地元レストランの皿洗いでした。
その当時はなぜかこだわって探した環境で、なるべく日本人がいないという職場。
日本語を全く話さない環境という目標を掲げ、働き始めました。一番の問題のコミュニュケーション能力も片言でなんとかなり、とても優しくしていただきました。ここで今の仕事につながる伏線でもあったTD1の書き方に翻弄され、悩んだことを覚えています。
気になる方はこちらの別記事にて
そこから数ヶ月、楽しくもありましたがさらなる経験を積みたいと考え、カフェへ応募し無事に採用されることになり退職。次の職場では日本人のかたとも現地人の方とも交流しながら、働き、会話し、旅行にいきとても充実した日々を送れました。
帰国の決断|IELTS独学に戻った理由
ワーホリ生活の中で、働きながら感じたのは「このままではキャリアとして積み上がらない」という焦燥感でした。
日々の生活は成立し、充実している一方で、英語力も将来像も明確には前進していない状態が続いていました。
このまま時間を使い続けても、日本に戻ったときに活かせるものがないという感覚が徐々に強くなっていきました。
結果として、「一度立ち止まって方向を修正する必要がある」という結論に至り、帰国し、IELTSを独学でやり直し短大進学するという選択をしました。
理由は明確で、
- やはり短大で学びたいという思い
- カナダでもう少し生活していきたい
- 環境の問題ではなく、学習と意思決定の“設計”に問題があると気づいた
このタイミングで初めて、「頑張ること」ではなく「やることを絞ること」が重要だと認識するようになりました。
IELTS再挑戦|優先順位
帰国後の勉強は、以前とは完全に違うものでした。IELTSというものを知ったこと、以前よりも英語に対しての苦手意識が減ったことで勉強に集中できるようになりました。
徹底したことは、
- 教材を増やさない
- 毎日同じ形式を繰り返す
- 苦手を放置しない
- 勉強時間を固定する
「量」ではなく「どうすれば勉強の質が上がるかを設計する」に集中したことで、少しずつ結果が出始めました。
気づき|環境ではなく意思決定
振り返ると、問題の本質は環境ではありませんでした。
「意思決定」が未整理だったことで、どの国にいても、どの学校にいても、結果が安定しませんでした。
過去の私の選択を整理すると、次の3段階に分解できます。
① 認識不足(語学学校時代)
カレッジ進学という目標に対して、現実的な自身のレベルが把握出来ておらず、修復すら難しくなっていた段階です。
努力の問題というよりも、「現状維持の延長では到達できない」という事実の認識が全く出来ていませんでした。
② 先送り(ワーホリ時代)
完全に撤退するでもなく、前進もしているかわからない状態でした。
結果としてワーホリは「失敗の回避」と「判断の延期」を同時に担う選択になっていました。
ただ楽しくもあり、全てが悪い方向ではなかったと。事実ここからカナダへ残りたいという思いも湧き上がってきました。
③ 修正(帰国し学び直し)
気がつけたことで、修正しもう一度改善策を講じた段階です。
環境ではなく「設計」に問題があると認識した段階です。
ここで初めて、英語力そのものではなく、
- 目標設定
- 学習の優先順位
- やることの絞り込み
といった“意思決定の設計”を見直す必要があると判断し、実行に移しました。
この3つの段階を経て分かったのは、環境を変えることは英語力の基礎の底上げ問題の解決ではないということでした。
むしろ考えが曖昧なまま環境だけを変えると、
時間と資金だけ流出していく結果になっていました。
必要だったのは環境の変化ではなく、意思決定そのものでした。
次回予告|キャリア選択(Payrollへ)
この後、私はIELTS6.0を独学で達成し無事に自力で短大進学へ進みます。
そしてそこで初めて、「どの専攻を選ぶか」というキャリア選択に直面します。
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今回は意思決定に関するキーワードのついて
- Escape(エスケープ):現実から逃れること
- Priority(プライオリティ):優先順位
- Major / Specialization:専攻・専門分野
- Perception(パーセプション):認識・見え方
ポイントは、「逃避(escape)」と「優先順位(priority)」の違いです。
留学初期は環境を変えることが解決に見えますが、本質は何を優先するかの設計にあります。
